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二の腕 | 指・爪


生きざまが見えてきます

小学校4年生の児童が教室で『私のお母さん』というテーマで水彩画を描いていました。台所で包丁を手に持ち野菜を切っている自分の母親の姿を鉛筆で下書きしていた時のことです。担任の先生に(自分の手を広げて顔にあててみなさい)と言われました。その児童は言われたまま手をぱーにして顔をおおいました。そのタイミングでまた先生が一言。(なぁ、手は思ったより大きいだろう。大人の手はもっと大きいのだぞぉ。)それを聞いた児童は自分の書いた下書きの絵を眺め、確認してみました。すると自分の書いた絵の母親は、顔だけが大きく手はオマケ程度の大きさでしか描かれていません。慌てて書き直しましたが、なかなか実物のように顔がかくれてしまうほどの大きさに描けません。かなり思いきって大きく描いてみてようやく顔と手のバランスがとれました。そして子供ながらに手は大きくて凄いのだと何となく感じたのでした。児童は自分の手をもう一度ひろげて頭上でかざし大きさを再確認してみました。子供から見た大人の手はとても大きく頑丈そうに見えるのだろう。とは予測できますが、実は子供は子供の身体なりに手は大きいのです。 この児童と同じような体験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。私たちは毎日、手を使い色々な作業をし生活ています。だからこそなのか手にはその人の人生が刻まれる。というような表現をされることが多々あります。確かに子供の頃に見た両親の手は、とても力強く優しく安心感がある半面、厳しく偉大で自分にはとてもかなわない何か凄いものを感じさせるような手でした。それはきっと両親が生きてきた人生の厳しさの表れだったのではないかと思います。皮も厚くなり古傷のあともあり、くっきりと刻まれている手の線など、それらは全て自分の事より家族の為に働き続け先を照らし続けてくれた表れなのかと思います。そう思うと現在の自分の手はどうなのか?子供に安心感や力強さを伝えられているのだろうか?と考えこんでしまいます。ただ単純に古傷があるから無いからの理由ではなく、にじみ出てくる貫禄が我が手にも現れてくる日は来るのだろうかと少し不安になる方も正直いるのではないでしょうか。でも、せっかく親から受け継いできた命であり人生なので次世代の人となる我が子にも人生の重みと命の意味を伝えていきたいと思うことも大切かと思います。手の平に自分の人生が刻まれ自分の人生の重みが表れてくる日が来るように全力で前を向き続け日々を大切にしていきたいものです。


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